資金なし・資格なし・体力なし・コネなしの私が年収1728万円になった全行程

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資金なし・資格なし・体力なし・コネなしの私が年収1728万円になった全行程
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以前の私は、派遣先の工場で働きながらギリギリの生活を送っている従業員でした。給料が少なかったで、子供も作れず、車も持てず、出掛けるところといえば、閉店間際の割引シールが貼られた食料品を買うためのスーパーぐらいだけでした。

しかし、そんな私にもあることがきっかけで生活は大きく変わりました。今では同世代の大手会社員よりも年収は多くなり、自由な時間も工夫次第では会社員よりも多く取れるようになりました。そのおかげで年に数回は夫婦で海外旅行にも行けるようにもなりました。

どうして「資金なし」「資格なし」「体力なし」「コネなし」の超平凡な私が、年収1728万円にもなったかは、意外な超穴場業界での独立・開業を選んだことに他なりません。

今日は、その超穴場業界についてと、私がどのようにして派遣従業員から年収1728万円に辿り着いたかの全行程をお伝えします。

1.年収1728万円になったきっかけは昔みたテレビ番組

あるテレビのクイズ番組で「これら5つのうち、時給1万円以上になる仕事はどれでしょう?」みたいな出題があり、その正解は孤独死や自殺、事故死などの「遺体現場清掃」の仕事でした。私の記憶では、確かアメリカの業者が、実際に清掃作業をしている映像がモザイク付きで放映されていました。

1-1.当時は興味本位だけで終わった

もう10年以上前のことですが、「へぇ~、すごいな!こんな仕事もあるんだ」って、異国の遠い出来事のように思っていました。今考えれば、当時はまだ若かったため、人間の死や仕事に対して全く意識がなかったので、翌日にはすっかり忘れていました。

1-2.毎日同じことの繰り返し仕事で飽き飽きしていた

当時の私は、ある製造会社のライン工場で働いていたのですが、本当に毎日が同じ作業の繰り返しで辟易していました。今でも思い出すのが、1時間が3~4時間に感じて工場の時計に細工がしてあるのではと、本気で疑っていたことです。

1-3.同僚の起業を目の当たりにして意識が変わった

そんな退屈な日のある日、同僚が退職をして、その3か月後には飲食店をオープンさせました。それ以降ちょくちょく仕事帰りにその飲食店に寄っていたのですが、大変そうだけど生き生きとしている元同僚の顔を見て、今まで悶々としていた私の中で何かのスイッチが入りました。

1-4.色々な業界を調べ検討してみた

当時、臆病な私は無意識に起業という言葉を心の奥底に追いやっていましたが、思い切って真剣に起業について検討しました。資金も資格も体力もコネもない私でもやっていける業界は何だろうかと、本屋に行き、開業・独立・起業関連の本は読み漁りました。その結果、清掃業ならもしかしたら平凡な私でもやっていけるのではという思いに達しました。

1-5.そこで思い出したのが冒頭のテレビ番組

ダスキンさんなどの大手フランチャイズに加盟することも考えましたが、そんな資金は私にはありませんし、よくよく調べると毎月色々と経費も掛かるようなので、躊躇していました。そんな時に思い出したのが、冒頭でお伝えしたテレビ番組でした。そうです、遺体現場の清掃業なら、多くの人がやりたがらないし、高収入が見込めるし、何よりも覚悟さえ決めれば私にもできると思ったのです。

ちなみに、この遺体現場の清掃のことは世間では「特殊清掃」と呼ばれています。

1-6.特殊清掃とは

死体ウジ虫:フトンの腐った遺体にハエが多数群がっている

遺体があった部屋を消臭清掃することを特殊清掃といいます。孤独死や自殺があった部屋は、遺体が腐敗し強烈な悪臭が充満していて、普通の人では入室が困難な場合がほとんどです。そのため、通常の清掃業者は対応していません。しかしご存じのように孤独死は年々増加傾向にあり、特殊清掃が必要になる部屋も増加傾向にあります。

そこで、近年では特殊清掃を専門にした業者が登場し始めて注目を集めています。では実際にどのような消臭清掃をしているのでしょうか。詳しくは「特殊清掃の実際の現場写真と後悔しない特殊清掃業者の選び方」でお伝えしていますので、興味がある人はご覧ください。

2.私が特殊清掃業を選んだ5つのワケ

この項目では、私が数多くある業界から特殊清掃業を選んだワケを5つお伝えしていきます。

2-1.ワケ①:高額な資金は不要だから

出張型の清掃業だから、高額な資金が掛かる店舗を構える必要はありません。また作業車も中古の軽トラックで十分です。そして見た目をきれいにする清掃ではありませんので、高額な清掃機材もほとんど不要です。

2-2.ワケ②:資格や許可が不要だから

飲食店なら保健所の許可が必要だったり、税理士だったら税理士資格が必要だったり、不用品回収なら廃棄物収集許可が必要だったりしますが、清掃業では必要な資格や許可などは一切ありません。

2-3.ワケ③:体力に自信がなくても大丈夫だから

室内での消臭清掃作業がメインだから、重たい物を運んだり、炎天下での作業ではないので、あまり体力は必要ないからです。ただし遺品整理も依頼された場合は、ある程度体力が必要になることもあります。

2-4.ワケ④:高収入が見込めそうだから

特殊清掃は覚悟さえすれば誰もができる作業ですが、ほとんどの人がやりたがらない作業です。そのため極端に供給に比べて需要が多いので、必然的に客単価は高くなり売上件数も多くなることが見込めるからです。

2-5.ワケ⑤:やりがいが実感できるから

特殊清掃を依頼される人の多くは遺族の人です。親族の死で気も心も疲れ果てている最中に不動産会社や近隣住民から、早く部屋を清掃して欲しいと急かされます。そんな時に遺族に代わって部屋を清掃すると、心から感謝されてとてもやりがいを実感できます。

3.特殊清掃業界に向いている人の特徴

ここでは、私が8年以上特殊清掃業を営んできた経験から、この業界に適している人の特徴を3つお伝えします。

3-1.稼ぐことに興味が強い人

いやらしい話だが、お金が好きな人が向いているでしょう。しかし勘違いしないでください、お金を使うことが好きなのではなく、お金を稼ぐ力に興味を持っている人が向いていると思います。

3-2.汚れ仕事でも構わない人

言うまでもなく潔癖症の人は特殊清掃には向いていません。だからといって全く汚れが気にならない人も向いていないでしょう。汚れを見たら「よ~し、きれいにしてやるぞ!」とやる気になる人が向いているでしょう。

3-3.何よりも使命感が強い人

遺体があった部屋をそのまま放置していると、リフォーム業者にも依頼できず、ずっと空き家のままになり、所有者も困り防犯上もよくありません。特殊清掃は、誰かがしなければならないのです。「だったら私がやろう」という使命感を持った人が向いているでしょう。なぜならば、特殊清掃は決してお金だけで長続きできる仕事ではありませんので。

4.特殊清掃業で年収1728万円が成り立つ理由

ここでは「なぜ特殊清掃業で高収入が成り立つのか」の具体的な理由を3つお伝えします。

4-1.理由①:ハウスクリーニングよりかなり売上単価が高い

遺体が腐食して死臭が発生している部屋を清掃や消臭するので、当然 通常のハウスクリーニングより高い金額で依頼を受けることができます。部屋の状況にもよりますが、通常は2倍~8倍程度の金額になることが多いです。

4-2.理由②:競合他社がまだ少ない

最近では、特殊清掃の専門業者も現れていますが、その数はハウスクリーニング業者と比べると微々たるものです。私の憶測ですが、その数は100分の1以下ではないでしょうか。競合他社が少ないということは、自分の売上がアップする可能性が高まります。

4-3.理由③:孤独死が増加している=特殊清掃依頼も増えている

日本は、超高齢化社会でかつ一人暮らしの高齢者が増加し、近所付き合いも薄れてきているので、どうしても孤独死の可能性が高まります。そうなれば必然的に特殊清掃依頼の絶対数も増えるので、それに比例して売上件数もアップしやすくなります。

5.その年収1728万円の内訳

では、その年収1728万円の詳しい内訳を見てみましょう。

月収 単価18万円×8つの現場=144万円
年収 144万円×12か月=1728万円

5-1.単価18万円について

見積書

上記のように特殊清掃の売上単価は平均18万円で考えていいと思います。もちろん地域や現場状況、お客様の要望等によって大きな差があることもありますが、8年以上特殊清掃業を営んできた私の経験から導かれた平均金額は18万円でした。

5-2.月に8つの現場について

実は1つの特殊清掃現場に対して約3日要します。その3日間の作業内容は「出張見積り」「消臭清掃作業」「消臭確認と会計」」「汚染物の処分」などです。そして休日や下準備などを考慮すると、月の現場数8つが妥当でしょう。

5-3.繁忙期と閑散期について

特殊清掃業界では、気温が高い夏場が繁忙期になり、反対に気温の低い冬場は閑散期になります。なぜならば、気温によって死臭の発生度合が全く異なるからです。夏場には休日返上で仕事をすることもありますが、一方で冬場は半月も仕事がないこともあります。それらを踏まえて年平均で月に8つの現場になります。

6.私は特殊清掃業で都内に中古戸建住宅を購入できました

年収1728万円のうち、税金や生活費、諸経費などを差し引くと、年に500万円以上を貯蓄することができます。無論、起業当初は売り上げが低く年収1728万円ではなかったですが、徐々に売り上げが多くなり安定してきて、下図のように預金残高が増えていって都内に中古戸建住宅を現金で購入することができました。

開業年数 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
預金残高 2,351,609円 5,215,729円 9,025,383円 13,513,282円 19,016,533円

私の場合は、子供がいないので5年間で約1900万円預金できましたが、子供のいる家庭では、プラス2~3年掛かるかもしれませんね。また特殊清掃を起業すれば必ず上記の年収が得られるというわけではないことはご了承ください。

7.開業独立をためらっている人へ

無論、開業独立はご自身で決断するものですが、多くの人は理由不明のまま、二の足を踏んでいると思われます。そこで、この項目では、そのためらい理由の発見ヒントになれればと思い、開業独立のメリットやデメリットなどをお伝えしますね。

7-1.開業独立のメリット

  • 時間に束縛されず自由に使える。
  • 人間関係の悩みが減る。
  • 実力次第で大幅に収入がアップする。

7-2.開業独立のデメリット

  • 収入が不安定になる
  • 失敗の責任はすべて自分が背負うことになる。
  • 休日でも頭の一部は仕事モードのままになる。

7-3.デメリットよりメリットを多くするために

兎にも角にも売上や利益が上がる安定的でかつ効率の良い集客方法を見つけることです。具体的な方法をいいますと、チラシや新聞折り込み、電話帳への広告掲載、ネット広告、SEO、不動産会社や葬儀会社への営業、看板広告などです。

地域やタイミングによってかなり異なるのですが、なぜか特殊清掃と相性の良い方法がありますのでそれを見分けるのが重要です。

7-4.集客方法はコツコツとチラシから始めることが王道

まずは、事務所近辺の一戸建やマンション、アパートなどの住宅にチラシをポスティングすることから集客を始めます。はじめは反応が悪いと思いますが、ポスティングする地域を変えてみたり、チラシ内容を充実されるため、数は少ないけど、実際に特殊清掃をさせていただいたお客様からの言葉をチラシに載せてみたりして、段々と集客のコツを覚えていきます。

やがて、資金に余裕ができはじめたら、ポスティング枚数を増やしたり、折込チラシも試してみたり、電話帳に掲載したり、ネット広告を出したりと幅広く集客活動を展開していけば徐々にですが、売上が伸びて安定してきます。

反応が悪いからと途中で諦めたらそこで廃業です。反対に諦めていなければ、その苦しみは廃業への道ではなく成功への道へとなるわけです。

7-5.手始めに特殊清掃会社に転職するのは勧めできない

よく開業独立前に経験を積むため、まずはその業界に転職を…と、お考えの人がおられますが正直お勧めできません。その理由は下記の2点です。

【理由①】開業独立と転職は全くの別物であるから

転職して教わる身では、いつまでたっても開業独立した後、真に必要な経験やノウハウは決して身に付きません。それらを身に付けるには絶対に開業独立してしまうしかないのです。なぜならば、その消臭技術が正解かどうかを決めるのは、消臭する特殊清掃業者側ではなくお客様だからからです。もしも教わるとしたら、その相手はお客様しかいません。

【理由②】キチンとした死臭消臭の技術を持った会社が極端に少ないから

また、はじめに間違った消臭技術を身に付けてしまうと、それを修正するのはほとんど不可能に近いと言えます。なぜならば、はじめに教わったことが間違っているなんて、気付かない人は永遠に気付きませんからね。

7-6.作業自体は「正しい心構え」があれば誰でもできるようになる

もちろん、独立当初からキチンとした死臭消臭ができるわけではありません。基本的な消臭技術は自分で入手します。今はネット社会ですので、本気で探せば必ず見つかるはずです。その程度の行動もできないようであれば独立しても100%失敗するでしょう。

後は、お客様からの要望で、創意工夫し、必要であれば新たに消臭剤や道具などを揃えたり、より強力に消臭できる成分や順序を勉強したりと、日々お客様の助けになろうと努力し続けていれば、必然的に正しい消臭作業はできるようになるはずです。

8.特殊清掃で開業独立する際の注意点4つ

ここでは「よし!私も特殊清掃業で開業してみよう!」と思われた人に、僭越ながら4つのアドバイスをさせていただきます。4つとも知っておいて絶対に損はありません。

8-1.退路を断ち覚悟を決めること

これは特殊清掃だけでなくどの業界でもいえることですが、開業する際に逃げ道を確保しておくと、甘えやネガティブな気持ちになりがちで、結果それが行動にも出てしまい、失敗するリスクが非常に高くなります。

開業の成否にはさまざまな要素が絡んでいますが、その根本は精神的な部分が大きいと言われています。まさしく「清水の舞台から飛び降りる」覚悟で開業されることが求められます。

8-2.人口密集地域で開業すること

特殊清掃が必要になる主な理由は、孤独死と自殺です。この2つとも地方の田舎よりも人口密集地である都市部で多く発生しています。その理由は、ただ単に人口が多いからだけではなく、都市部のほうが人間関係がより希薄になっているからです。

人間関係が親密であれば、当然、孤独死の多くは防げると思いますし、自殺の多くもそれを試みる前に異変を周りの人が察知して未然に防ぐことになるでしょう。

上記のことを考慮すれば、特殊清掃業は断然、人口密集地域である大都市部で開業されるほうがいいでしょう。

8-3.パートナーの協力を得られること

実は、特殊清掃は決して一人では良い仕事はできません。なぜならば、作業者の服や手袋、靴などに死臭の元である腐敗体液がどうしても付着してしまうからです。そんな状態で、一人ですべての作業をすると、どんなに気を付けても余計な箇所に腐敗体液を広めることになり、絶対にキチンとした死臭消臭はできません。

特殊清掃業を開業するにあたって、自分の心構えの次に重要なのが、信頼できるパートナーの協力です。できれば奥様や兄弟、親戚、お子様など、本当に気心が知れた人をパートナーとして選ばれることをお勧めいたします。

8-4.友人や知人に職業を言えなくなることもある

特殊清掃という仕事は、まだ社会的に市民権を得ている職業ではありません。そのため、差別的な職業と捉えている人も多くいらっしゃいます。私自身は、非常に社会貢献度が高い職業と思っていますが…。

あなたの友人や知人に中にも、特殊清掃の仕事をしていることを知ると、気持ち悪いとか、呪われそうとか、死臭が付きそう等と思い、次第にあなたとの付き合いを遠慮する人もいるかもしれません。普段は気付かないかもしれませんが、世の中には色々な考え方や主義主張を持った人がいることは忘れないようにしましょう。

友人や知人に自分がしている仕事のことを言えないことは、意外と大きな精神的負担になることもありますので、そのことも十分に承知しておきましょう。

9.最後に

ここまで読み進まれて「よし!特殊清掃業で開業独立を本気で考えてみようかな!」と感じなかった人へは、余計な時間を取らせてしまい申し訳ございませんでした。

しかし反対に「特殊清掃業で開業独立を真剣に考えてみよう」と思われた人は、明日からではなく、今からすぐに行動を起こしてください。

何もすぐに会社を退職してくださいということではありません。まずは本当に自分に特殊清掃ができるのかを本やネットなどで情報収集してみましょう。特にネットでは特殊清掃と検索すれば多くの遺体現場写真も見つけることができますので、この仕事が自分に向いているかどうかの良い判断材料になると思います。

この記事を読まれたことで、あなたの人生がより豊かになるきっかけになれれば、著者としてこれ以上望むことはありません。

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田中 翔之助

田中 翔之助

ラストクリーニングの田中 翔之助です。特殊清掃や遺品整理でお困りの方から1つでも多くの「助かった!」を集めるために、そして悪徳被害を少しでも減らすために、インターネットでの情報発信と現場作業で日々奮闘しています!

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