一般的な喪主の決め方|喪主と葬儀費用との関係について

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喪主

もしも身内が亡くなった場合、誰が喪主を務めるのだろうか、はやり長男、長女である私になるのだろうかと、ちょっと不安になっていますよね。実は、近年では必ず長男、長女である人が喪主を務めなければならないことになっていません。

そこで、今日は一般的な喪主の決め方とその役割、喪主と葬儀費用との関係についてお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。

1.喪主とは

喪主

喪主とは、葬儀を主催する者のことです。遺族の代表として葬儀を主催し、弔問を受けます。

1-1.喪主と施主の違い

近年では、よく喪主と施主を混合されていますが、厳密には両者は異なります。施主とは、葬儀の金銭面の負担も含めて運営の責任を負う人のことです。

【分かりやすい例】
戸主が亡くなり跡継ぎの長男が未成年のとき、叔父が後見人になり葬儀を行ないました。この場合、長男が喪主、叔父が施主になります。名目的な責任者が喪主、実質的な責任者が施主と思っていいでしょう。

また、個人葬儀では喪主と施主がイコールになることが多いのですが、社葬の場合には、喪主が遺族で、施主が会社になります。

2.一般的な喪主の決め方

戦前であれば家の祭祀を主催する者(喪主)は、戸主あるいは跡継ぎの男子でしたが、戦後も民法改正により、家の祭祀財産を継承する者と遺産の相続とは分離されました。そのため、現在では長男=喪主という考えはなくなりつつあります。
(祭祀財産については「祭祀財産の承継 」を参照してください。)

現在では、主に次の3つの方法で喪主が決定されています。優先順位が高い決め方からお伝えしています。

2-1.故人の意思に基づいて決める

遺言書や生前の意思で喪主が指名されている場合は、故人の意思を尊重して最優先で指名された者が喪主を務めます。

2-2.習慣として配偶者・血縁者が喪主を務める

最も多い決定方法がこの方法です。配偶者と血縁者に分けてお伝えします。

【配偶者の場合】

通常、配偶者が存命の場合は喪主を務めます。しかし高齢による体力不足や悲しみによる気力低下で難しいときは、子などの血縁者が喪主を務めるか、あるいは配偶者はそのまま喪主を務め、実質の葬儀主催は、世話役として血縁者が行なう方法もあります。

【血縁者の場合】

配偶者がすでに亡くなったおり、血縁者が一人の場合は、その者が喪主を務めます。血縁者は複数人いる場合は、以下のような優先順位で喪主を務めるのが普通です。

①長男、次男、三男・・・と続く
②長女、次女、三女・・・と続く
③父親、母親
④兄弟姉妹

上記優先順位は、あくまでも習慣ですのでケースバイケースによって、変更しても何ら問題はありません。血縁者の中から喪主を決める際は、家族でよく話し合ったから決めましょう。

【複数人の場合もある】

喪主は通常一人ですが、まれに配偶者と子どもたち等で複数人が共同で喪主を務めることもあります。

2-3.友人や知人などが喪主を務める

故人の指名者も配偶者も血縁者もいない場合は、故人の友人や知人が喪主を務めることがあります。また亡くなった施設等の代表者が喪主を務めることもあります。その際は、喪主と呼ばれることはなく、友人代表や世話人代表と呼ばれることが多いようです。

3.喪主の役割には主に4つある

ここでは、主な喪主の役割を4つほどお伝えしています。他サイトでは、よりたくさんの役割が書かれていることもありますが、喪主自身が果たすことが望ましい役割を4つに絞ってみました。

3-1.葬儀に関する事項確認と承認(葬儀前)

葬儀に関する最終的な決定権を持つのは喪主です。そのため、さまざまな事項確認と承認を喪主はしなければいけません。通夜・葬儀の日程や費用などの事項を確認、承認しないと、葬儀社は何もすることができません。

3-2.弔問を受ける(葬儀中)

喪主は葬儀の主催者なので、会葬者の弔問を受けるのが最も重要な役割といえます。他のことはあまり気にせず、故人に寄り添い、弔問を受けることに専念しましょう。目上の人が弔問に来られても、過度な挨拶は失礼にあたります。お悔やみの言葉をいただいた際も簡単なお礼で済ませましょう。

3-3.挨拶を述べる(葬儀中)

弔問と同様に喪主の重要な役割には、挨拶があります。まずは上手に話そうとしないことです。ご自身の言葉で平易な言葉でゆっくりと誠実に話すことが大切です。挨拶シーンがいくつかありますが、次の2シーンは喪主自らが挨拶をすべきでしょう。

①通夜の終了時

【通夜終了時の一般的な挨拶例】
本日はおいそがしいところ、お集まりいただきましてありがとうございました。おかげをもちまして、滞りなく通夜を終えることができました。明日の葬儀・告別式は○○時からでございます。本日はありがとうございました。

参照元URL:http://www.makihon.co.jp/reibunns/aisatubun/tuya.html

②葬儀・告別式の終了時

【告別式終了時の一般的な挨拶例】
遺族を代表いたしまして、皆様にひとことご挨拶を申し上げます。 本日はご多用にもかかわらず、ご会葬・ご焼香を賜り、おかげをもちまして故○○の葬儀・告別式もとどこおりなく済みまして、これより出棺の運びとなりました。 生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、またここにお見送りまでしていただきまして、故人もさぞ皆様のご厚情に感謝いたしていることと存じます。 残された私どもにも、今後とも変わりなくご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。

参照元URL:http://www.e-sogi.ne.jp/knowledge/aisatu/aisatu3_1.html

挨拶例では、型にはまった表現が見られますが、無理をせず、やさしい言葉で話すことのほうが相手に気持ちが伝わります。

3-4.お礼と挨拶回り(葬儀後)

葬儀でお世話になった人にお礼の挨拶をするのも喪主の役割です。直接訪問が難しい場合は、電話連絡でお礼を済ませることもありますが、極力、直接お礼に伺うのがいいでしょう。

訪問相手も気疲れしていることも考えられるので、長居せずに挨拶が済んだらすみやかに引き上げましょう。 お礼の挨拶先は、僧侶、近所の方々、世話役を務めた人などです。

【僧侶への挨拶例】

本日は大変ご丁寧なおつとめを賜り、ありがとうございました。 おかげさまで、無事葬儀をとり行なうことができました。 些少ではございますが、どうぞお納めください。

【近所への挨拶例】

○○の葬儀ではたいへんお世話になり、ありがとうございました。 おがげさまで無事終えることができました。 また、葬儀中はいろいろご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。 ○○亡き後も家族一同寂しがらすに頑張っていきたいと思います。 今まで同様のおつき合いをよろしくお願い申し上げます。

【世話役への挨拶例】

おかげさまで無事終えることができました。お忙しい中、お心のこもったお世話をしていただき、家族一同、心より感謝しております。 本当にありがとうございました。

その他シーンでの挨拶例については、http://www.e-sogi.ne.jp/knowledge/aisatu/index.htmlをご覧ください。

4.喪主と葬儀費用の関係

ここでは、香典を葬儀費用に充当したが、それでも足りなかった場合に、喪主と葬儀費用の関係についてお伝えしています。

4-1.「葬儀費用は、原則 喪主支払い」が前提

相続関連の法律では、支払い者は決まっていないのですが、葬儀費用は、原則 喪主支払いです。なぜならば、葬儀を依頼したのが喪主だからです。そのため次の2つ以外では、葬儀費用の支払い義務は喪主にあると考えるのが普通です。

①故人が生前に葬儀契約をしていた場合

この場合は、故人が生前に契約しているので、一旦、喪主が葬儀費用を立て替えますが、最終的には故人の財産(遺産)から支払われるものと思われます。

②相続人などの関係者間で葬儀費用の負担が決まっていた場合

当然、その決め事に従って、葬儀費用に負担が決まります。喪主である長男が全額支払いや子どもたちで均等負担などが決まり事にあたります。一般的には、その葬儀費用の負担を考慮してそれぞれの相続人の遺産取得分を決めます。

つまり、生前契約や相続人間で決め事がない場合は、葬儀費用のうち、儀式費用は、喪主が支払うこととなるのが普通です。なぜならば、喪主が葬儀の規模や費用などを確認、承認しているからです。

4-2.火葬費用は祭祀承継者が負担する

これに対し、葬儀費用のうち、火葬費用等は祭祀承継者が負担することとなります。民法897条では、遺骸又は遺骨の所有権は祭祀承継者に帰属すると書かれています。そのため、火葬費用等は祭祀承継者が負担するのが通常です。祭祀承継者とは、お墓や仏壇等を引き継ぐ人です。

4-3.明細書と領収書は保管しておこう

上記のいずれの場合でも、葬儀関連で喪主であるないに関わらず支払いをした場合は、必ずその明細書と領収書をとっておきましょう。遺族間の清算時や立替えだった場合に必要になります。

ただし、この項目で書いたことは、あくまでも一般論でその地域独特の風習や慣わしがある場合は、それらに従うのが賢明でしょう。それを知るためにも全員の相続人とよく話し合うことが重要です。

【一般的な葬儀の流れについて】
この記事でお伝えしたこと以外に一般的な葬儀の流れについても知っておくとより理解が深まります。詳しくは「一般的な葬儀終了までの流れとその後に行なわれる5つのこと」でお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

5.まとめ

今日は一般的な喪主の決め方とその役割、喪主と葬儀費用との関係についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。もしも喪主を務められる際は、もう一度読み直してみてください。

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【知っておきたいこと①:葬儀費用について】
いくら身内の不幸とはいえ、やはりその葬儀費用が気になりますよね。およその金額を知っておけば自ずと安心できるものです。そこで「葬儀タイプ別の費用相場とできるだけ安くできる方法」では、一般的な葬儀費用の相場などをお伝えしていますので、興味がおありの人はご覧ください。
【知っておきたいこと②:葬儀会社の選び方】
葬儀会社の中には、ドンブリ勘定で見積りをしたり、粗末な葬儀を行なうところもあります。そんな会社に依頼すると、故人に申し訳が立たないだけでなく、親族や関係者にも恥をかくことにもなりかねません。そんな事態を避けるために「葬儀会社を選ぶ際に絶対知っておくべき5つのポイント」をぜひ参考にしてください。
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