枕経とは?その基礎知識と僧侶へのお布施について

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枕経1

インターネットで葬儀のことを検索したら、枕経という文字を見つけて、「経」と付いているのでお経関係とは思うが、一体何だろうと気になりますよね。

今日は、その枕経について、その基本的なこととその際のお布施などについてお伝えします。ぜひ、その際に恥をかかないためにも枕経のことを知っておきましょう。

1.枕経とは

枕経とは、(まくらぎょう・まくらきょう)と読みます。亡くなられてから、まず最初に行われる仏教儀式のことで、故人を仏弟子にし、往生してもらうために故人の枕元でお経をあげることを枕経といいます。枕経は仏式葬儀のみ行われる読経です。

以前は、臨終をこれから迎える人の枕元で読経をしていましたが、近年では臨終後に行うのが一般的になってきています。亡くなられてから、なるべく早く菩提寺に連絡をして、僧侶に来ていただき枕経をあげてもらいます。

また近年では病院で亡くなることが多くなり、病院から斎場や葬儀場、火葬場に直接遺体が搬送されることが増えています。 その際は、枕経が省略されたり、通夜の際に行われることもあります。

2.枕経の依頼先と準備する物

まずは、枕経をするために、その依頼先と準備する物をお伝えします。

2-1.枕経の依頼先

菩提寺

仏式葬儀の場合、枕経の依頼先は、宗教者である菩薩寺の僧侶になります。菩薩寺の僧侶が日時の都合などで、どうしても枕経をあげることができないときは、他の寺の僧侶を紹介してもらうことになります。依頼のタイミングは、臨終直後に行なうのがいいでしょう。その際に、枕経の場所と日時を知らせることも忘れずに。

2-2.枕経で準備する物

①僧侶に出すお茶と菓子、座布団

茶菓子

②枕飾り ※三具足(香炉、蜀台、花立)と鈴など

枕飾り

※これらは、遺体安置のときに葬儀社が準備してくれるのが普通です。

③お車代

車代

※5千~1万円が相場といわれています。

3.僧侶が枕経で行なっていること

ここでは浄土宗の枕経で僧侶が行なっていることをお伝えします。一般的な枕経の所要時間は30分程度です。

3-1.奉請(ぶじょう)

諸仏に入場を願う。

3-2.広懺悔・懺悔偈 (こうさんげ・さんげげ)

迎えた仏、菩薩に対して自己の罪業を懺悔する。※偈とは、仏教では経典や論書のなかに現れる韻文の部分をいい,ときには仏陀や菩薩をたたえる詩句をいう。

3-3.剃度作法(ていどさほう)

カミソリを頭にあてて十念を唱える。

3-4.授与三帰三意(じゅよさんきさんしょう)

授戒にあたり三宝に帰依。※授戒とは、仏門に入る者に師僧が戒律を授けること。

3-5.授与戒名(じゅよかいみょう)

戒名を授与。※通常は、ここから焼香の案内がされます。

3-6.開経偈 (かいきょうげ)

誦経に際し、教えの真髄を体得することを願う。※誦経とは、読経のことです。

3-7.誦経・読経(ずきょう・どきょう)

一般の「四誓偈」または「仏身観文」「阿弥陀経」

3-8.聞名得益偈(もんみょうとくやくげ)

「仏の本願により皆往生する」の偈。

3-9.発願文(ほつがんもん)

臨終の心得をし阿弥陀仏に帰依。

3-10.摂益文(しょうやくもん)

「念仏を唱える者は皆仏に守られる」との偈。

3-11.念仏一会(ねんぶついちえ)

救われる幸いを喜び、感謝して数多く念仏を唱える。

3-12.総回向偈(そうえこうげ)

誦経・念仏の功徳を全てに振り向け往生を願う。

4.枕経をあげた後にすること­=読経の打ち合わせ

通常、枕経をあげた寺の僧侶が葬儀でもお経をあげることになります。※ただし、枕経時に都合が合わず、菩薩寺紹介の僧侶の場合は、枕経のみで大丈夫です。

枕経を終え、僧侶にお礼をした後、葬儀の場所や時刻、僧侶の人数などを打ち合わせしておきましょう。また戒名についてもお願いする場合は、そのランク付けも相談してみるとよいでしょう。

5.枕経時のお布施は後渡し

枕経の場合、枕経単独でお布施(車代は除く)を用意する必要はなりません。そのため、枕経と通夜と葬儀・告別式(初7日)の全てを含めて後日渡します。 初7日を葬儀と分けて行なう場合は、別途初7日当日にもお布施を渡します。ちなみに両者ともお車代(5,000円~10,000円)は、それぞれ別途当日お渡します。

下記に葬儀後に渡すお布施の金額目安を一覧表にしてみましたのでご覧ください。

戒名ランク 「お布施」+「戒名料」の合計金額
「○○信士」「○○信女」の場合 25万円〜50万円
「○○居士」「○○大姉」の場合 40万円〜80万円
「□□院○○信士」「□□院○○信女」の場合 70万円〜(地域によっては50万円〜)
「□□院○○居士」「□□院○○大姉」の場合 100万円〜(地域によっては60万円〜)
「□□院殿○○大居士」 「□□院殿○○清大姉」の場合 上記以上の金額

参照URL:http://www.best-manner.com/manner/sougi/ofuse2.html

本来は、戒名も含めて僧侶にお礼としてお渡しするがお布施といいますが、分かりやすくするために「戒名料」+「お布施」と表記しました。

【一般的な葬儀の流れについて】
この記事でお伝えしたこと以外に一般的な葬儀の流れについても知っておくとより理解が深まります。詳しくは「一般的な葬儀終了までの流れとその後に行なわれる5つのこと」でお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

6.まとめ

今日は、枕経についてその意味や準備する物、タイミングなど基本的なこととその際のお布施についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。この記事がいざという時に役立てればうれしく思います。

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【知っておきたいこと①:葬儀費用について】
いくら身内の不幸とはいえ、やはりその葬儀費用が気になりますよね。およその金額を知っておけば自ずと安心できるものです。そこで「葬儀タイプ別の費用相場とできるだけ安くできる方法」では、一般的な葬儀費用の相場などをお伝えしていますので、興味がおありの人はご覧ください。
【知っておきたいこと②:葬儀会社の選び方】
葬儀会社の中には、ドンブリ勘定で見積りをしたり、粗末な葬儀を行なうところもあります。そんな会社に依頼すると、故人に申し訳が立たないだけでなく、親族や関係者にも恥をかくことにもなりかねません。そんな事態を避けるために「葬儀会社を選ぶ際に絶対知っておくべき5つのポイント」をぜひ参考にしてください。
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