献体に興味を持ったときに押させておくべき6つのポイント

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友人との会話の中で献体という言葉を知り、なんだか遺体を大学で解剖するようなことを言っていたが、なぜ友人はそのようなことに興味を持っているのだろうと持って、献体について調べているのではありませんか。

そこで、今日は、献体の基本的なことと、実際に献体が実行される際の流れ、近年 献体が増えている理由などをお伝えしていますので、なぜ友人が興味を持ったのかの疑問を解決しましょう。

1.献体とは

医学および歯学の医学教育における解剖学実習のため、また医学研究に役立たせるために、死後に自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。通常は、遺族が故人の意思に沿って医学部・歯学部の解剖学教室などに遺体を提供します。

2.献体には事前登録が必要です

ここでは、具体的な献体の登録方法を3つのステップに分けてお伝えします。

2-1.申込書の取り寄せ

献体篤志家団体あるいは医科・歯科大学に申込みをします。各都道府県の団体・大学に問い合わせれば、申込書を手に入れることができます。手続きは各団体によっても異なるため、申し込む団体の様式に従ってください。

2-2.申込書の記入

各団体へ、必要事項を記入した申込書を郵送します。この際、自分自身の捺印はもちろんのこと、肉親の同意の印が必要となります。

【注意】献体登録には肉親同意が必須ですので、同意が得られない場合は、献体はできません。

2-3.献体登録証の発行

申込書が受理されると、引き換えに献体登録証が発行されます。会員証は献体登録をしたという証明になるため、不慮の事故に備えて旅行先などにも持っていく必要があります。また、この会員証には登録先の団体名や死亡時の連絡方法などが書かれているため、失くさないようにしましょう。

3.献体の登録先一覧表

名称 電話番号 所在地
獨協医科大学 献体事務室
獨協白菊会
0282-87-2111 栃木県下都賀郡壬生町北小林880
東京医科歯科大学
臨床解剖学分野
03-5803-5147 東京都文京区湯島1-5-45
日本歯科大学 生命歯学部
白菊会東京支部
03-3261-8311 東京都千代田区富士見1-9-20
群馬大学医学部 学務課学事
学生支援係
027-220-7792 群馬県前橋市昭和町3-39-22
千葉白菊会 事務局 043-222-7171 千葉市中央区亥鼻1-8-1千葉大学医学部内
岐阜大学医学部 技術室
献体業務担当
058-230-6190 岐阜県岐阜市柳戸1-1
札幌医科大学医学部
解剖学第二講座
011-611-2111
(内線 2645)
札幌市中央区南1条西17丁目
日本篤志献体協会 03-3345-8498 東京都新宿区西新宿3-3-23
ファミール西新宿4-404
東北大学白菊会 事務局 022-717-8023 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1
日本大学松戸歯学部
白菊会
047-368-6111 千葉県松戸市栄町西2-870-1

※死後48時間以内に遺体を提供しなければならないため、住まいから一番近い大学等を選びましょう。

4.自分が死んだ後の献体実行の流れ

この項目では、実際の献体実行の流れを5つのステップに分けてお伝えしています。

4-1.献体登録した大学等へ連絡

献体登録証に記載されている連絡先に家族が電話をし、希望の遺体引取り場所と日時を伝えます。基本的には死後48時間以内の引き取りになります。

4-2.通常どおりに葬儀等を行なう

通常どおり葬儀を行なった後、普通は火葬場への出棺となりますが、献体の場合は大学へ向かうことになります。献体後に葬儀を行なうこともできますが、遺骨の戻りが数年後になることもあるので、ほとんどの家族は献体前に行なっています。

4-3.大学側が遺体を引き取りに来る

大学の担当者が葬儀会場まで遺体を引き取りに来ます。遺体搬送の費用は大学が全額負担します。その際に死亡診断書と火葬許可書も渡します。

4-4.大学で遺体を保存後、研究解剖します

遺体は、大学の専用施設で保存され、しかるべき時期に解剖等が行なわれます。その時期は、1年~2年以上と言われています。

4-5.大学側で火葬後、遺骨は戻されます。

解剖後は、大学負担で遺体は火葬され骨壷に入れられて、遺骨は遺族の元へ返還されます。無論 その費用も大学負担になります。また希望をすれば遺骨は大学の納骨堂に納骨することも選択できます。

5.近年 献体が増えている理由

献体数は、約10万人(1988年)から23万3千人(2008年)に増加していて、20年間で2.3倍になっています。この項目では、献体数が増加した主な3つの理由をお伝えしています。

5-1.肉親の同意が得やすくなったから

以前は「遺体をメスで切り刻むなんて、死者への冒涜だ」と言って、なかなか肉親の同意が得づらかったのですが、最近では、時代背景の変化により抵抗なしに同意される肉親が多くなっているようです。

5-2.献体への認知度が高まったから

昔は、あらゆることの情報をあまり得ることができませんでした。特に献体などの死に関することは、告知することさえ、はばかられていました。しかしインターネットの普及で、多くの人に献体のことが知られるようになり、献体の意義も理解されるようになったので、献体登録数が増えていると見ていいでしょう。

5-3.社会に貢献したい人が増えたから

欧米では、昔から社会貢献は盛んでしたが、日本ではなかなか社会貢献は根付いていませんでした。しかしグローバル化に伴い日本でも少しずつですが、社会貢献に興味を持つ人が増えつつあります。

特に現役を引退したシニア層からの増加が目立ち、その影響から人生最期の社会貢献として献体を選ばれている人が増えていると考えられます。

6.献体登録する前に注意する点

ここでは、献体された後やいざ献体ってときに「どうしよう」とよく耳にする2つの注意点をお伝えしています。

6-1.遺骨の返還は数年後になります

葬儀後に自分の遺骨が家族の元へ戻るのは、数年後になります。その間、自宅や墓には遺骨はなく、仏壇に拝む際や墓参りなどで家族に複雑な思いをさせることになるかもしれません。

またその他、遺骨が手元にないことで予期せぬ事態になってしまうこともあるかもしれません。そのため、何度も家族との話し合いや時には専門家に相談をしてから献体登録をしましょう。

6-2.肉親の同意が変化する可能性がある

すでにお伝えしましたが、献体登録するには肉親の同意が必要です。また最終的に献体として提供する際にも再度肉親の同意が必要になります。

つまり、一度目からかなりの期間を経てから二度目の同意を得ないといけません。もしかしたら、その期間中に肉親が心変わりしたり、死亡などで肉親が代わることもあります。

そのため、献体を希望する人は生前から周囲の人たちに自分の考えを明らかにし、献体として遺体を提供することに十分理解を得ておく必要があります。

7.まとめ

今日は、献体の基本的なことと、実際に献体が実行される際の流れ、近年 献体が増えている理由、献体登録前に注意する点などをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

友人が興味を持った理由がわかったのではないしょうか。もしかしたらあなたも献体に興味を持ちはじめたのでは…。

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