【保存版】看取りの基本知識と看取り場所の今と昔

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
看取り

入院の末、親が余命宣告を受けて、または特養施設から勧められて、看取りという言葉をはじめて知り、その意味を調べているのではありませんか。

今日は、看取りの基本知識、今と昔の看取り場所の違いなどをお伝えします。看取りの意味を知っておくと、今後の不安材料を少しでも取り除くことができます。

1.看取りとは

看取り(みとり)とは、病人のそばにいて死期まで見守り世話・看病することです。通常は病室で看取りが行なわれます。尊厳死の法制化などもあり、近年では看取りについて関心が高まっているようです。

また近年、要望が増えつつある在宅看取りについては、点滴や人工呼吸器、人工透析などの延命治療を行なわずに、自然な死・尊厳死を前提に世話・看病することです。

2.看取り場所の今と昔

1955年時点では、自宅でも看取り率は76.9%あったが、2009年時点では、その率は12.4%まで低下しています。一方、病室での看取り率は、12.3%→78.4%と増加しています。

【看取り場所の移り変わり】
看取り場所/時点 1955年時点 2009年時点
病室 12.3% → 78.4%
自宅 76.9% → 12.4%
老人ホーム データなし → 3.2%
診療所 3.1% → 2.4%
老人健康施設 データなし → 1.1%
その他 7.7% → 2.4%

(人口動態統計年報より)

2-1.病室での看取り率が80%以上

2015年現在、日本では、病室での看取り率が80%を越えているといわれています。世界的に見ても、病室での看取り率が80%以上というのは、類を見ないほど高いようです。なぜこのように病室での看取り率が高くなったのかは、私の主観ですが、次の3つにあるのではと思います。

  1. 世界有数の医療技術
  2. 医師への信頼度の高さ
  3. 国民の経済的な豊かさ

一方、看取られる人の要望は、圧倒的に病室より自宅が多く、71.7%の人が自宅で看取られることを望んでいます。

2-2.在宅看取りは簡単ではない

病室での看取りが普通となっている現在で、在宅看取りは非常に手間が掛かりより多くの準備が必要になってきます。

■本人・家族・医療従事者の三位一体が必要

在宅看取りには、本人希望と家族希望を確認後、本人が終末期であることを医師が診断することが必須です。また家族だけの世話や介護では困難なので、往診していただける医師、訪問看護師、さらに介護も考慮するとケアマネージャーなどの介護者とも連絡を密にしておく必要があります。

■心構えが必要

病室で看取りする場合は、死後の処置などは看護師が行ないますが、在宅看取りでは、遺族が行なうのが普通です。そのため、遺体が変化する様子の説明を受け、心構えをしておきましょう。また清拭やエンゼルケアなどの備えも必要です。

より在宅看取りについて知りたい人は、http://www.tampopo-clinic.com/index.html にお問合せください。

2-3.話し合いで看取り場所を決めておこう

自宅で看取られるのが理想という人もいれば、病院のほうが安心、介護施設でゆったりと過ごしたいという人もいるはずです。人生の最期を過ごしたい場所について、できるだけ健康なうちに、しっかりと親子や夫婦、兄弟で話し合っておきましょう。

3.看取り介護が増加した理由と課題点

ここでは、特養施設において看取り介護が増加した理由と課題点についてお伝えします。

3-1.増加理由①:介護報酬に看取り介護が加算されたから

平成18年4月より介護報酬に看取り介護が加算されました。そのため、多くの特養施設では積極的に看取り介護サービスを取り入れるようになったので増加したと思われます。

3-2.増加理由②:自然死という考え方が広まったから

平成22年ごろから自然死という考え方が広まってきているといわれています。その結果、病院で亡くなるのではなく、介護施設等で亡くなる人が増え、看取り介護が増えつつあります。

3-3.課題点①:看護との連携不足

ほとんどの特養施設では、夜間には看護師もいなく、医師も常勤医ではなく非常勤医しかいないので、死亡したタイミングによっては、すぐに死亡確認ができないなどの課題が発生している。また自然死に理解のない医師が救急搬送を依頼して、意に反して病院で亡くなるケースもあるようです。

3-4.課題点②:看取り体制が不鮮明

遺族からすると、看取り介護を依頼しているので、亡くなる瞬間も見守ってもらえると思われますが、実際は、特養施設によって看取り体制に大きな違いがあるようです。気付いたら死亡していたケースも多々あるようです。

看取り介護を依頼される場合は、最低でも上記の課題点は、しっかりと確認してから依頼しましょう。

4.看取り士について

近年、注目を集めている看取り士について基本的なことをお伝えします。

4-1.看取り士とは

余命宣告を受けた人が病院ではなく、住み慣れた自宅やご本人が希望する場所で、自然で幸せな最期を迎えられるために、旅立つ方の「心」「魂」に寄り添い、その調整役・相談役などを担当するのが看取り士です。自宅に帰らせてあげたい、自宅で看取りたい。でも詳しいことはわからない…、そんな皆様の心の支えになります。最期の時、どう対応すべきか、家族として取るべき行動をお伝えできます。

4-2.職業としての将来性

ご存じの通り、高齢化が年々進んでいますし、延命処置を希望しない自然死も年々注目を集めつつある現状を踏まえると、看取りの需要を大きく伸びると思っていいでしょう。まだ需要が少ない今から看取り士になり、経験を積んでおくと、将来大いに役立つでしょう。

4-3.看取り士養成講座

看取り士という名称は、一般社団法人「日本看取り士会」http://mitorishi.jp/ の登録商標です。看取り士というからには資格ですので、養成講座を受けて資格を取得する必要があります。4泊5日の宿泊型の講座を修了すると「看取り士」資格が認定されます。受講料は、218,000円(税込)で、講座・テキスト代・玄米菜食の食事費・宿泊費・認定料が含まれています。

さらに詳しい情報は、http://mitorishi.jp/activity/specialist をご覧ください。

【一般的な葬儀の流れについて】
この記事でお伝えしたこと以外に一般的な葬儀の流れについても知っておくとより理解が深まります。詳しくは「一般的な葬儀終了までの流れとその後に行なわれる5つのこと」でお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

5.まとめ

この記事では、看取りの基本知識、今と昔の看取り場所の違いなどをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?この記事で少しでもあなたの不安材料が取り除ければ幸いです。

——————————————————————————————————————————————

【知っておきたいこと①:葬儀費用について】
いくら身内の不幸とはいえ、やはりその葬儀費用が気になりますよね。およその金額を知っておけば自ずと安心できるものです。そこで「葬儀タイプ別の費用相場とできるだけ安くできる方法」では、一般的な葬儀費用の相場などをお伝えしていますので、興味がおありの人はご覧ください。
【知っておきたいこと②:葬儀会社の選び方】
葬儀会社の中には、ドンブリ勘定で見積りをしたり、粗末な葬儀を行なうところもあります。そんな会社に依頼すると、故人に申し訳が立たないだけでなく、親族や関係者にも恥をかくことにもなりかねません。そんな事態を避けるために「葬儀会社を選ぶ際に絶対知っておくべき5つのポイント」をぜひ参考にしてください。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

 

コメントを残す

*